この記事では、C++の制御構文について学びます。制御構文は、プログラムの流れを制御するための重要な要素であり、条件分岐(if
、else
、switch
)、ループ(for
、while
、do-while
)、そしてbreak
とcontinue
の使用方法について詳しく解説します。
- 条件分岐(
if
、else
、switch
)は、特定の条件が満たされた場合に特定のコードを実行します。 - ループ(
for
、while
、do-while
)は、特定の条件が満たされている間、特定のコードを繰り返し実行します。 break
とcontinue
は、ループの流れを制御するためのキーワードです。
これらの概念を理解し、適切に使用することで、効率的で読みやすいコードを書くことができます。それでは、一緒に学んでいきましょう。
プログラムを実行するための環境構築がまだの方は「C++を実行するための環境構築|初心者でも簡単!(Windows)」をご覧ください。
制御構文
条件分岐(if, else, switch)
if文
if
文は、特定の条件が満たされた場合に特定のコードを実行する制御構文です。
#include <iostream>
int main() {
int x = 10;
// if文
if (x > 5) { // もしxが5より大きければ
std::cout << "xは5より大きいです。\n";
}
return 0;
}
出力結果:
xは5より大きいです。
else文
else
文は、if
文の条件が満たされなかった場合に特定のコードを実行する制御構文です。
#include <iostream>
int main() {
int x = 4;
// else文
if (x > 5) { // もしxが5より大きければ
std::cout << "xは5より大きいです。\n";
} else { // それ以外の場合
std::cout << "xは5以下です。\n";
}
return 0;
}
出力結果:
xは5以下です。
switch文
switch
文は、変数の値に応じて特定のコードを実行する制御構文です。
#include <iostream>
int main() {
int x = 10;
// switch文
switch (x) { // xの値によって
case 10: // もしxが10ならば
std::cout << "xは10です。\n";
break; // switch文を抜ける
default: // それ以外の場合
std::cout << "xは10ではありません。\n";
}
return 0;
}
出力結果:
xは10です。
if
文は単一の条件をテストし、switch
文は複数の条件をテストします。どちらを使用するかは、テストする条件の数と複雑さによります。
ループ(for, while, do-while)
forループ
for
ループは、特定の条件が満たされている間、特定のコードを繰り返し実行する制御構文です。
#include <iostream>
int main() {
// forループ
for (int i = 0; i < 5; i++) { // iを0から4まで1ずつ増やしながら
std::cout << "i: " << i << "\n"; // この行を繰り返し実行
}
return 0;
}
出力結果:
i: 0
i: 1
i: 2
i: 3
i: 4
for
ループは、ループ変数の初期化、条件チェック、変数の更新が1行で書けるため、一定回数の繰り返しを行う場合に便利です。
whileループ
while
ループは、特定の条件が満たされている間、特定のコードを繰り返し実行する制御構文です。
#include <iostream>
int main() {
int j = 0;
// whileループ
while (j < 5) { // jが5未満の間
std::cout << "j: " << j << "\n"; // この行を繰り返し実行
j++; // jを1増やす
}
return 0;
}
出力結果:
j: 0
j: 1
j: 2
j: 3
j: 4
do-whileループ
do-while
ループは、特定の条件が満たされている間、特定のコードを繰り返し実行する制御構文です。ただし、do-while
ループは最低でも1回はコードが実行されます。
#include <iostream>
int main() {
int k = 0;
// do-whileループ
do {
std::cout << "k: " << k << "\n"; // この行を繰り返し実行
k++; // kを1増やす
} while (k < 5); // kが5未満の間
return 0;
}
出力結果:
k: 0
k: 1
k: 2
k: 3
k: 4
while
ループとdo-while
ループは、条件が満たされている間、無限にループを続けることができます。
breakとcontinueの使用方法
break文
break
はループを完全に終了するためのキーワードです。
#include <iostream>
int main() {
for (int i = 0; i < 10; i++) {
if (i == 5) { // もしiが5ならば
break; // ループを終了
}
std::cout << "i: " << i << "\n";
}
return 0;
}
出力結果:
i: 0
i: 1
i: 2
i: 3
i: 4
continue文
continue
は現在のループをスキップして次のループに移行するためのキーワードです。
#include <iostream>
int main() {
for (int j = 0; j < 10; j++) {
if (j == 5) { // もしjが5ならば
continue; // 現在のループをスキップ
}
std::cout << "j: " << j << "\n";
}
return 0;
}
出力結果:
j: 0
j: 1
j: 2
j: 3
j: 4
j: 6
j: 7
j: 8
j: 9
break
とcontinue
は、特定の条件下でループを制御するために使用します。
まとめ
制御構文は、プログラムの流れを制御するための重要な要素です。これらの制御構文を理解し、適切に使用することで、効率的で読みやすいコードを書くことができます。
- 条件分岐(
if
、else
、switch
)は、特定の条件が満たされた場合に特定のコードを実行します。 - ループ(
for
、while
、do-while
)は、特定の条件が満たされている間、特定のコードを繰り返し実行します。 break
とcontinue
は、ループの流れを制御するためのキーワードです。
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